527eb0fb.jpg子供の頃読んだファンタジー小説といことで「ナルニア国物語」の事書いたけど、2005年4月、ついに栗本薫の「グイン・サーガ」がご本人の予告どおり100巻を達成した。1979年に第1巻が出版され以来、26年の年月を経て100巻目という個人が書いたシリーズとしては「世界最長の小説」という偉業が成し遂げられた。とはいえまだまだお話は完結しておらず、ご本人も何巻まで続くかわからない、生きているうちに結末を見届けたいという壮大な内容である。このシリーズは外伝もあるので合わせると計119巻というボリュームだ。実はドイツで書かれているスペース・オペラに「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズという作品があるのだが、これは1961年の登場以来、翻訳されているもので、309巻(日本では2巻を1冊にして出版されている)刊行されている。しかし、この作品は複数の作家がリレー形式で書き綴っているものなので、個人が書いたものという点では、栗本先生の足元にもおよばない。さて、この作品がここまで永きに渡って当然多くの人々の支持を受けているかというと、やはりのその壮大な内容に因るところだと思う。とある宇宙のとある惑星のとある「コナン・ザ・グレート」のような剣と魔法が存在している世界。そこに一切の記憶を失った、豹頭に強靭な肉体をもった謎の戦士「グイン」が突然現れるところから物語は始まる。このグインがひょんな事で、滅亡の危機にあるパロという国の双子の王子と王女、レムスとリンダ、そして紅の傭兵イシュトヴァーンと出会い、双子を無事パロに届けるため冒険の旅に出る。そこから国々の興亡、さまざまな人々の出会い、運命の糸車が複雑に絡み合う本編が紡ぎだされていく。第1巻目からほぼリアルタイムで読んでいる私としては、この先どうなっちゃうんだろう早く次ぎが出ないかなぁと、いつも次の巻を首を長くして待っていたものでした。(まだ、終わっちゃいないね)栗本先生は多作の方なので、かなりのスピードで書かれているみたいだが、それでも年に4巻のペースでもファンとしは待ちきれない。そんな魅力溢れる作品だ。おそらく登場人物も万単位に届くのではないかという数だけど、その一人一人が善人も悪人もネアカのネクラの人も、皆実に魅力的また細かく描き込まれているし、ジェットコースターというわけでもないけれど、次から次へと起こる思いもよらぬストーリー展開が読むものを「グイン・サーガ」ワールドに引きずり込んでいく。表紙および挿絵を描く作家もこれまで、加藤直之、天野喜孝、末弥純そして現在の丹野忍各氏と豪華な顔ぶれが名を連ねていて、グインの世界をまたより魅力的なものとしている。「ハリポタ」のように1話完結ならば映画化することも可能だろうけどこの作品はきっと難しいだろうな。アニメならなんとかいけえるかな。ご本人には現在その気はないようですが。 とにかく、栗本薫先生、100巻達成おめでとうございます。とりあえず長生きして、シリーズ書き続けてください。100巻にトライするのは気が引ける方、ハンドブックがパート3まで出ていますので、それを読んでいただければ「グイン・サーガ」の世界の一端に触れることができると思います。

表紙セレクト

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